<< 2011年04月
123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930

医師エージェントの跋扈する国:医師不足問題

2011/04/11 08:20

 

 久しぶりにNHKが「医師不足」の状況を取り上げていました。昨今のサーチエンジンで「医師 募集」なんぞと入れると、医師の求人がいっぱい出て来ます。

 エージェントの質はそれぞれであるように、どうでもいいんですが、どういう風にみていくよりは・・・・ですね。

 日本の場合、「医師免許さえ持っていれば誰でもいい」と医師に対して高額の年俸で医師を獲得しようという現状ですが、「質の悪い医師を作るのは社会に対する悪である」という国もあるということ藤田保健衛生大学の福永先生が教えてくれました。(第177回 東海病院管理学研究会 2. 中国の医療改革の現状:福永 肇(藤田保健衛生大学医療科学部より  )

 自分が見た番組『過熱する医師争奪戦』では、質の悪い医師がエージェントで紹介されて転職を繰り返していたり、金銭トラブルを持った人が応募したり、「偽医者」に近い人まで出てくる始末・・・医師不足のネガティブな面も見えます。

 

  番組を見て「医師がお金だけを求めている」なんて思わないでいただきたいのですが、地域が必要とする医師の要件を高くしすぎてもダメですし、医師を求めて 行くのなら、きちんとしたビジョンがないと厳しいでしょうね(金で釣られる先生はしょせんは長続きしませんという考え方は同意です)。

 そして日本医師会が「医学部増設大反対キャンペーン」して既得権益を守ろうとしています。こういう状況を国民はどう考えますか?

  自分は、過度に医師不足で地域の医療機関が汲々とするのは非常に良くないと思っています。いずれ是正されるべきとは考えていますが、それは「医学部定員」 の倍増ではなく、僻地医療の崩壊によって、住めなくなった高齢者が住み慣れた土地を離れて行く、地域のコミュニティの崩壊でのみ達成されるべきでしょう か?

 

====================
NHK追跡AtoZ『過熱する医師争奪戦』

4月10日(日) 午後5時30分~
中国地方は午後3時10分~ 東北地方は日時未定)

いま、「医師エージェント」と呼ばれるビジネスが急成長している。
いわば医師の代理人で、「年俸1600万円以上」「都内限定」といった好条件を示しながら、職場を変わりたいと望む医師たちを囲い込み、病院などに紹介する。
現在およそ200社が激しい競争を繰り広げている。
かつて医師の勤務先は、大学の医局が中心となって管理してきた。
しかし、7年前に「臨床研修制度」が始まるなど医療界の流動化は急激に進行。
医師は自由に勤務先を選び、医療機関も自ら医師を確保するようになった。
そこで求められたのが、双方の要望を結ぶ医師エージェントだったのだ。
転職を成功させれば、報酬は数百万円単位と高額。
エージェント各社は、勤労条件の厳しい「地方」を狙って人材を掘り起こし、集客の目玉となる「良医」を求める大都市の医療機関に紹介する、という手法を軸に市場を拡大し続けてきた。
「医師不足」「都市部への偏在」がますます深刻化する中、医師エージェントたちの現場に密着。
移籍を希望する医師や斡旋を依頼する医療機関の本音を切り取り、医療現場で何が起こっているのか、どのような対策が必要なのか、徹底的に追跡する。

 


================================
<中国のお医者さん事情>
医師数180万人
・医師90万人(実質上★クラス75%、★★クラス以上25%)
・医士90万人(改革開放前の正規の医学教育を受けていない農村部の医師)
(*衛生部統計では2009年の医師232.9万人。内、病院勤務89.6万人)


医師(除く医士)90万人のうち
・「一般」クラスクラス60~65万人(約2/3)
・「副主任」クラス★★クラス32~38万人(約1/3)
・「主任」クラス★★★クラス2万人(2%弱)
*医学博士をとった人(0.15%しかいない)のは自然に★★★コースへ。

中国はランキングが好きな国
<医学部入学>
高校卒業後、全国統一試験受験(日本のセンター入試のようなもの)
全国統一試験受験の結果見て、受験校を大学ランキングの上から順番に選択する。
医学(いろいろな大学がある)
国管理の医学部8年制
省管理の医学部5年制
医学部には本科・専科あり。
医学部への新入生30万人/年
卒業時の国家試験は「ペーパー試験+実技試験」
国家試験(中国語で受験)の合格率は約2割(昨年は23%)。
医学部に入ったが、医師になれない人が多くいる。
また、北京地区での外国人医師が受ける外国語での医師免許試験の合格率は内科15%、歯科4%。
中国の考え方はアメリカと同じく、教育の機会は平等。しかし、入学後の5~8年の教育課程の中で、学生は努力をするが、国家の基準についてこれなければダメ。「質の悪い医師を作るのは社会に対する悪である」と切って棄てる。
ただし、ウイグル自治区とか黒竜江省での勤務希望者は別
<就職>
医学部卒業に際して、就職先病院を選択する。(2000年までは、勤務先病院は国家が決めて、その病院の中で昇格昇進がコースであった。病院間の人事異動は普通はない。2000年以降は(改革開放で)個人が就職先病院を選んでトライする。)
中国は「戸籍」管理の国。大学は地方であっても大学に入ると団体戸籍から(北京、上海等での)職種戸籍に変えられる。その後数年間働くとその大都会の戸 籍に変えられる。3級甲等病院は大都市に多く、チャンス(その土地の戸籍がないと就職とか、住宅・車購入ができない。‥戸籍がないと発展している北京や上 海での生活は潜りになる)
医学部卒業後、どこの病院に勤務できるか(採用合格されるか)は、出身大学のランキング、卒業成績でほぼ決まってくる。5年制の医学部と8年制の医学部では勤務先病院は違ってくる。
高いランキングの病院は競争率が高く、8年制の有名大学卒業生でなければ内定獲得は困難とのこと。
たとえば、3級特等の中日友好病院では、一人の募集に対して応募者は100名。
医師免許:「医学部卒業+勤務先医院の採用内定書」の2つがセットで医師免許発行(勤務先病院があることが免許発行条件)。(一説には、臨床ができる「執行証」を得て初めて、病院で勤務ができる。執行証がない医師は研究部門の従事)
医師免許は毎年更新。社会問題を起こさない限り、免許更新は簡単。


<昇格昇進>

 就職後は、医師は専門性を高めていく
医療職:「一般(最短3年)」⇒「主治医(最短5年)」⇒「副主任医師(最短5年)」⇒「主任医師」
教育職:「助教(最低3年)」⇒「講師(同5年)」⇒「副教授(同5年)」⇒「教授」
省認可の5年制医学部卒は一般または助教からスタート。主治医以降はその職位で約5年間が経過すると、次の職位への昇格試験の受験資格が得られる。昇格試験は「ペーパー試験+実技試験」。衛生部などの審査。昇格試験は難関。
(再掲)
・「一般」「主治医」クラスクラス60~65万人(約2/3)
・「副主任」クラス★★クラス32~38万人(約1/3)
・「主任」クラス★★★クラス2万人(2%弱)
副主任以上は外来で「指名料」が取れる。3時間待ちの3分診療はしない。専門医(主任・副主任)は自分のクオリティを保つために診察は、例えば先着30名とする。
9割の医師は内定先の医院で生涯を過ごす。医院間の人事交流はなし。定年後も、嘱託の形で同じ医院に勤務。
(歯科以外では)日本のような勤務医の診療所開業スタイルは少ない。(従って、中国の町には診療所は少ない)
海外留学等は多くはない。一等甲病院の医師での話。
給与は高くなく、患者からの謝礼、薬品納入業者からのバックマージン等が公然と存在。⇒「看病貴」

 

=================================================

RSSフィーダーを作成しました★

 http://feeds.feedburner.com/m3/rOCK

=================================================

☆署名活動ならびに ボールペン作戦ありがとうございました☆
ラ ンキングぽち!願いします→    なかのひと

カテゴリ: リビング  > 健康    フォルダ: 指定なし

コメント(0)  |  トラックバック(1)

 
このブログエントリのトラックバック用URL:

http://skyteam.iza.ne.jp/blog/trackback/2235299

トラックバック(1)

2011/04/11 20:04

(統一地方選・前半)奈良県の選択に疑いあり [月の光に照らされて]

 

統一地方選挙の前半戦が終わりました。大体予定調和の範囲内と言えそうな結果であり、その意味では「面白みの無い」選挙となりました。今回取り上げる奈良県の知事選挙も同じでありますが、将来に禍根を残しそ...